韓国の伝統的な食文化

薬念(약 념)のはなし

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薬念

薬念(약 념、ヤンニョ)をご存知ですか?

薬に、念じると書きますね。

薬食同源、 それが 韓国料理の基本の考え方です。韓国料理の味付けをする時に、薬念を入れ、念じるんです。

「食べて体にいい薬になりますように。」

美味しくて栄養のバランスがいい料理は、体の薬になりますもんね。

薬念の中身

では薬念は、具体的に何が入っているのでしょう。

日本語で一言で言い表せられませんが、調味料 、香辛料 、香味野菜などを合わせたものを薬念と呼びます。

その調合は様々です。韓国料理の特徴的なごま、ごま油、唐辛子、にんにくの味がまず挙げられますが、 エゴマやエゴマ油 、また、アミの塩辛や、魚醤を使う時もあります。

キムチに入れる時や、スープ(국)やナムル(나물)に入れる時もありますね。薬念は 料理を美味しくするだけでなく、素材が持ってない栄養素もプラスすることにもなります。

食材に合う薬念を上手に組み合わせられる人が、料理上手な人になるのです。

薬念

韓国では料理を食べて美味しい時、

「この料理、薬念を上手に入れておいしいね 」と褒めます。

韓国語では、
「이 요리 약념 참 잘해서 맛있네요(イ ヨリ ヤンニョム チアム チャルヘソ マシンネヨ).」と言いますよ。

それは 薬念の組み合わせがとても上手で、料理が美味しいとの意味になります。

私は 薬念にもう一つ加えたいです。優しさ。 いたわる暖かい心を入れること、、、

食べてほっとする暖かい料理になるでしょう。

そして食べる側はその気持ちを大事にすることです。

「이 요리 약념 참 잘해서 맛있네요(イ ヨリ ヤンニョム チアム チャルヘソ マシンネヨ)!」

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