「韓定食」をご存知でしょうか?
韓国の伝統的なおかずが、数多く出てくる料理です。
韓国の知り合いの家に招待された時や、韓定食のお店で食事をしたことがある方もいらっしゃると思います。
御膳から溢れんばかりに並べられるご馳走は、いろんな料理が並んでいて、何から食べたらいいのか分からないほどですね。
お客様を招待した時、 食膳の足が曲がるほど、平面にご馳走をたくさん並べます。
礼儀と形式を大事にする 儒教の考え方で、お客様のおもてなしをしたい気持ちを、たくさんの料理を作って表すのですね。
料理を残すと悪いと思い 無理して食べると、足らないのではと思われ料理を追加してくれます。
その時は、正直に断っても失礼にならないのですよ。
食後のデザートの茶菓膳も季節によって変化があり、温かいお茶か冷茶と韓国のお菓子や餅が出ます。
最近ではコース料理に変えて料理を出している韓定食の店も多くなりました。 やはり食も時代とともに 変わって行くものかもしれませんね。
さて、今回は花咲く春なので、韓定食のデザートとしても出されることのある、簡単な茶菓膳、
ファジョン 花煎・화전(花付け焼き餅)を作ってお茶会をしましょう。
餅粉を水でこねて薄く焼きます。
春なら韓国では食用山ツツジ、秋なら食用菊などをつけます。
李王朝鮮時代にも、宮中では王族がツツジのファジョンを 作って、
お茶会をしながら花見を楽しんだと言われています。
今日は焼き餅2枚の間にあずきあんをはさんで、わが家も楽しいお茶会ね。