韓国の伝統的な食文化

鶏のスープ(백숙)で夏バテ解消

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

毎日厳しい暑さが続いていますが、体調はいかがですか?
夏バテで食欲がなくなっている方も多いと思います。

厳しい夏を乗り切るためには、良質のたんぱく質を取り、体力をつける事が重要です。

今回は、暑さでぐったりと弱った体を元気にする、鶏のスープ(백숙)の話です。

鷄スープ

鶏肉と韓国の食文化

なぜ鶏肉?

暑さが厳しい夏には、体温が上がるのを防ぐため肌に近いところに血液が集まり、体の全体に血液が回りにくくなると言われています。
そのため、胃や体が慢性疲労に陥りやすくなります。

鶏肉は良質のたんぱく質が多く含まれ、肉質が柔らかく消化吸収にも良い食材で、疲労回復に効果的と言われています。
また、低脂肪・低カロリーでダイエットや美容にも良く、成人病にも良いと言われています。

韓国の鶏肉

韓国では昔から家の庭で育てられていて、雄鶏が泣くと朝の時間を知らせました。

夏バテや体が弱っている時、

大事なお客様のおもてなしの時、

結婚式や法事などの家庭の行事の時、

そしてお正月やお盆などのご馳走作りの時、など、

大切な食材として使われていました。

料理の種類もいろいろあります。

古くから、参鶏湯のように丸鶏のお腹の内臓を取って、お腹にいろんな具材や香辛料を詰めて長く煮る、または蒸す料理がありました。

参鶏湯(サムゲタン)

参鶏湯の過去記事はこちら

また、今回ご紹介する家庭では定番のシンプルな鶏スープや、

味付けして野菜と煮たり、蒸したり、焼いたり、

茹でて野菜と和える、

野菜と煮てとろみをつける、

などなど、

いろんな料理に幅広く使われていました。

そして今でも手頃で食べやすいため、現代風の鶏の料理は次々と生まれて来ています。

最近ドラマや映画の影響でビールとから揚げのセットが観光客に話題になって大ブームになった事がありましたね。

夏バテに、カンタン鶏スープ

今回は特別に、昔から家庭でよく作られていた、家族みんなを元気にする、鶏のスープ(백숙)をご紹介します。

体に吸収されやすいように肉を柔らかくなるまで煮るので、夏バテで体が弱っている時にオススメですよ。

参考にしてくださいね。

鶏スープ

材料

  1. 鶏のモモ肉、ムネ肉、手羽元や手羽先、合わせて1kgほど (日本では若鳥丸々一羽は入手しづらいので)
  2. 鶏ガラ一羽分
  3. ニンニク4かけ
  4. 生姜1かけ

味付け

食べる時 塩、胡椒、ネギの小口切

作り方

  1. 鶏ガラは血のかたまりなどを取り除ききれいに洗う。鶏肉は余分な油を取る。
  2. 沸騰しているお湯に1.を入れてサッと茹でて冷水に取って軽く水洗いします。
  3. 鍋に2.を入れてたっぷりの水(鶏肉が充分に浸るほど)を入れて、ニンニク、生姜、を入れて強火にする。
  4. 煮立ったら弱火(強め)にしてアクを取りながら約1時間ほど煮る。
  5. 鶏肉と鶏ガラを取り、鶏ガラは捨てる。
  6. 鶏肉は粗熱が取れたら一口大に手で裂き、薄口醤油、塩、胡椒で薄味をつけ10分ほど寝かせる。
  7. 6.の肉を鍋に戻し入れてひと炊きする。
  8. 器に肉とスープを入れる。
  9. 食する時は、塩、胡椒、ネギの小口切を入れてお好みの味をつけて食する。
  • キムチと相性がいいので、キムチと一緒に食べるといいですよ。
  • スープが残ったら冷凍しておき、お粥や簡単卵スープなど、いろんな料理に使えます。

 

夏バテで疲れ切っている体をいたわってくださいね。きっと体も喜びますよ!

鶏スープとキムチ

金裕美韓国料理教室の説明はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*