今年もあともう少しですね〜
年末になるとお酒を飲む機会が多くなります。
そんな時には、干し明太・北魚(북어プゴ)があればいいですね。
今回は日本でも人気が出た干し明太(干しスケソウダラ)の話です。
干し明太と韓国の食文化
今の時期、ソウルのオフィス街の裏通りにある、干し明太のスープの専門店・북어국집(干し明太スープの家)では、朝早くからアツアツの干し明太のスープで食事をしている人たちでいっぱいになります。食べてから会社に行くサラリーマンの人たちも多いと思いますよ〜
また家庭でもお酒を飲んだ家族がいれば、次の日の朝は母の干し明太のスープで決まりです。
明太 명태(スケソウダラ)は今から約600年前、江原道の東海岸の北から来た魚なので、北魚북어(プゴ)と呼ばれていました。
もっとその以前からスケソウダラはあったと思われますが、名前がない魚はあまり好んで食べなかったと言われています。その後北国の咸鏡道(함경도)ハムキョンドで、「明太 명태」の名前がつくようになり広く食べるようになったと言われています。
干し明太の効果
干し明太は、
- アミノ酸が豊かでアルコールを分解して肝臓を保護する
- 体の中の毒を消す
- アレルギーの改善
- 高タンパク質で低カロリー
- 風邪や食欲がなく体力がない時に体力をつける
- タウリンが豊富で疲労回復や肌荒れなどにも良い
などと言われています。ヘルシーでダイエットや美容に良い食材ですね。
明太(명태)の呼び名
明太は呼び名の多い食材です。
- 生の明太 → 生太 생태(センテ)
- 乾燥させたら → 北魚 북어(プゴ)
- 一番寒い時(氷点下15度〜20度)に凍らせて、溶かしながら乾燥させたもの → 黄太 황태(ファンテ)と呼び、少し黄色をしていて上質のものになります。※注意 古くなっても黄色になりますが少し嫌な匂いがしますよ。
- 凍らせたら → 凍太 동태(トンテ)
- 幼魚で半乾燥させたもの → 노가리(ノガリ)
など呼び名が変わります。
干し明太の活用法
干し明太は日本でも韓国の食材の店で購入できます。
魚の丸のまま乾燥しているものから、魚の二枚を開いて乾燥したもの、魚の身だけをさいたものが有ります。
おすすめは、魚の二枚を開いて乾燥していて、魚の皮がついているものです。皮のところにはコラーゲンが一番多く含まれていますからね。
サッと水洗いをし、戻します。小骨を取り除き食べやすい大きさにハサミで切ります。
日本のお正月料理の棒ダラのように味付けして煮るといいですね。短時間で簡単に美味しく煮上がります。
大きいまま醤油味やコチュジャンの味付けをして焼くのも人気があります。
蒸す、煮る、スープなど、幅広く使いますよ。
身だけをさいている物は、スープ、コチュジャンまたは醤油味で和える、カリカリ炒めでお酒のおつまみに、
身をそぼろ状態にして粉唐辛子味、醤油味,また塩で味付けして和えるなどをします。
幼魚の노가리(ノガリ)はよく煮物にします。
明太の内臓は塩辛、卵は辛子明太子に、肝は油、頭や小骨はだしに使い、ほとんど捨てるところがないです。
干し明太があれば、いつでも食べたい時に簡単に料理に使えて便利ですよ。
料理だけではなく丸のままの干し明太は冠婚葬祭の時にもよく使うなど、韓国人に愛される魚でもあります。
ちょっとしたお酒のおつまみに。簡単レシピ
カリカリ干し明太
- 干し明太の身だけをさいてるのをハサミでさらに小さく大きさを揃えて切る。
- サラダ油を入れたフライパンで弱火でカリカリなるまで炒める,
- 最後に火を止めて濃い口醤油、砂糖を少々とゴマを入れて手早く混ぜ合わせる。
食べ始めると止まらない味ですよ〜
これからの寒い時期、アツアツスープが欲しい時はもちろん、二日酔いの時、風邪の予防や風邪ひきの時に、お酒のおつまみに、また肌荒れが気になる時には、干し明太があればすぐ色んな料理ができますよ。
皆さん、忘年会にはお酒を飲み過ぎないようにしてくださいね〜〜
二日酔いをしたらすぐ干し明太のスープですよ〜 〜