夜になると賑わう韓国の街角の屋台。
寒くて小腹がすいた時は食べたくなりますね。
その中でも、屋台の食べ物の代表として、いまではすっかり有名になっているトッポギ 떡복이(餅炒め)は、食べたことがある方も多いと思います。
トッポギに使われている白い餅は、昔から幸せな意味を持つことをご存知ですか?
今回は白い餅(흰떡)の話です。
旧正月と白い餅
白い餅は韓国の旧正月のお祝い膳にもなくてはならないものです。
写真のトック(떡국)はお正月に欠かせない韓国の雑煮ですが、韓国の雑煮の餅は原料がうるち米ですから、しこしこした歯応えと弾力があります。
わたしが子供のころ、寒い冬の旧正月前には、洗った米を持って行くと、餅を作ってくれるところがありました。作りたての餅を持って帰ったら、母は出来立てでアツアツの長い餅に、蜂蜜とシナモン粉をかけておやつに出してくれました。とても美味しかったですよ!
次の日、少し堅くなった餅を、雑煮用、トッポギ用、串焼き用、煮物用と切り分けていました。
韓国の餅は、はじめに米を蒸し器で蒸してよくこねた餅を長く伸ばして棒状の餅を作ります。これをカレトッ(가래 떡)とも言います。
米を蒸してこねた餅は古くからあったと思いますがはっきりした記録にはなく紀元前三國時代に農耕が活発になり、米と蒸し器が登場した時からと思われます。
今では袋詰めのトック(スープ)用、小さめの棒状のトッポギ用、それに餅の生地にほうれん草や人参などを入れてカラフルにしたものなど、いろいろあり、年中販売しています。
韓国では白くて長いものは縁起が良いとされています。
白は純粋さの象徴として、また、白から全ての物が生まれて来るという意味もあります。
長いものには、無病で長寿の願いが込められています。
今年の旧正月(설날 )は2月8日になりますが、正月のお祝膳にはトック用の斜め薄切りの餅を入れて作ります。昔のお金のような型で、豊かな生活ができるようにと素朴な願いが込められているのですね。
もちろん、日本でも最近購入できますよ。トック(スープ)用とトッポギ用があります。
できれば無添加で米だけの餅をオススメします。
料理に使う時のコツ
- そのままでも使いますが、10分ほど水につけてから使うと、早く柔らかくなります。
- 餅をスープに入れ火にかけている時、餅が浮いてくれば火が通った証。
- トッポギ用の餅は、箸で押さえて柔らかくなっているかを確認しましょう。
トッポギ用の餅は柔らかく茹でてから、コチュジャンのたれで煮るといいですね。
トッポギを作る時は、コチュジャン、砂糖、醤油、昆布だしを入れて伸ばして少し煮ます。
玉ねぎやしめじなど野菜を入れてもいいですね。器に盛りゴマ油、すりゴマ、ネギを散らします。
パルメザンチーズをふりかけても、また、お子様にはすき焼きのような、醤油と砂糖の味付けで、肉や野菜を入れ炒め煮にするとよいでしょう。
お子様の大好きなソーセージや、野菜を串に刺して蒸し焼きにしてもいいかもしれませんね。
餅の保存方法
残った餅はビンに水を入れ餅を入れておく水を変えながら保存すると1ヶ月以上持ちます、冷凍に長く入れておくとひび割れる場合があります。
まだまだ寒い日が続いています。
白い餅があったら、
すき焼き、しゃぶしゃぶ、寄せ鍋やチゲ、キムチ鍋、味噌汁や煮物に、小腹が空いた時はさっと茹でて蜂蜜または砂糖、濃口醤油やシナモン粉でおやつ
などなど、いろいろ使えて便利ですよ〜
今年の旧正月は2月8日です。
縁起が良い餅をいろんな料理に使って、元気で幸せな一年になりますように…
今日は김치教室、ご指導ありがとうございました。先生の料理に対するスピリッツ、韓国の食文化について触れることが出来、大切なものを授かりました。감사드려요(*^^*)
今日はキムチの講習会で素晴らしい方達の集まりでしたね。斎藤さん,お会いできて嬉しく、今日は幸せなひと時でしたよ。また会いましょうね。