立春が過ぎ、春の陽気もたまには感じられる季節になりましたが、
気温の変化が大きく、花が咲くにはまだ早いようです。
みなさん体調の管理には気をつけてくださいね〜
まだまだ寒い日が多いですが、そんな日に家族で囲む鍋は心も体もポカポカになりますね。
今回は鍋の話です。
大手のスーパーマーケットには、寄せ鍋、牡蠣鍋、チャンコ鍋、味噌鍋、カニ鍋、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど、鍋の素がずらりと並んでいますね。
韓国でも最近では色々な鍋が流行しており、寒い時だけでなく、一年中若者に人気があります。
ピリ辛味の肉や野菜に、チーズたっぷり鍋や、餅と野菜チーズたっぷりのピリ辛炒め鍋、
鶏肉と野菜のピリ辛の鍋タッカルビ、軍隊から生まれたハムやソーセージ、ラーメンを入れた鍋などなど、
若者たちが集まってグループで楽しそうに鍋を囲んで食べている風景を見ることができます。
赤い唐辛子がたくさん入った辛い鍋は本当によく食べられていて、美肌にも、風邪にも良いですが、ふぐちり鍋、しゃぶしゃぶ、そして宮廷の伝統の鍋など、唐辛子が入ってない鍋もいろいろあります。
韓国の鍋の歴史
上古時代、兵隊が鉄の帽子を反対に置いて、何でも炊いて食べていたのが鍋の始まりと言われています。
宮廷の代表的な鍋料理の神仙炉は、政治が嫌になった文官の両班が山に入って神仙になり、炉を持ち歩き、なんでも炉に入れて食したことから、そのまま料理名になって今の宮廷の神仙炉(신선로)になったと言われています。
時代が変わり、炭火から手軽な食卓ガスコンロの誕生により、わが家でも簡単に鍋ができるようになりましたね。
韓国の鍋の種類
肉、魚貝、野菜、キノコ、などの食材を食卓で炊きながら食べる料理を、전골(チョンゴル)と言います。
キムチジョンゴル、タラジョンゴルのように主食材の名前を付けます。
鍋の種類は
- 肉を味付けして焼くか炒め、野菜を入れて蒸し焼きにする鍋
- 一部味付けした食材といろんな野菜の副菜を入れ、ひたひたのだしを入れる鍋
- いろんな食材を入れてだしをたっぷり入れたスープの鍋
- 鍋に食材を入れて火を通して、たれをつけて食べる鍋
があります。
大きく分けて、焼くか炒めて作る鍋と、スープの鍋とに分けられることになります。
韓国の普段の食卓では、鍋料理はあまり一般的ではないような気がします。
昔からスープが大好きな韓国の人の普段の食事は、鍋料理よりもアツアツの찌개(チゲ)を食卓の中央に乗せて家族が一緒に食べたり、ご飯の右側にはいろんな국(クッ)が毎日のように乗る家庭が多いからかもしれないですね。
鍋は普段家族や子供が食べやすい味付けにしますが、
ピリッと韓国の辛い味付けで食べたい時は、唐辛子におろしニンニク、おろし生姜、ごま油を入れてよく混ぜて伸ばして使うといいでしょう。
鍋の最後に麺やご飯を入れて、ピリ辛の味付けにしても美味しいですよ。
暖かい鍋を囲んで、大好きな仲間たちと幸せなひと時、
いつ食べても美味しいね〜〜